1.白内障とは

愛犬の目の中ある「水晶体」と呼ばれる、カメラのレンズのような働きをする部分があります。
この「水晶体」とよばらる部分が、白く濁ってしまう病気です。
この病気は、加齢や遺伝により発症します。
1-1.白内緒の遺伝を持つ犬種
- 秋田犬
- アメリカン・コッカスパニエル
- イングリッシュ・コッカスパニエル
- イングリッシュ・スプリンガースパニエル
- ウエルシュ・コーギー・ペンプルーク
- ウエルシュ・スプリンガースパニエル
- ウエストハイランド・ホワイトテリア
- オーストラリアン・シェパード
- オールドイングリッシュ・シープドッグ
- キャバリア・キングチャールズ ・スパニエル
- コリー
- サモイド
- ジャーマン・シェパード
- スタンダード・シュナウザー
- スタッフォードシャー・ブルテリア
- チャウチャウ
- ドーベルマン・ピンシャー
- トイプードル
- ノルウェー・ブハウンド
- バセンジー
- ビーグル
- ブーバー・デ・フランドレス
- ボストン・テリア
- ミニチュア・シュナウザー
- ラブラドール・レトリーバー
- ロシアン・テリア
など。
また、糖尿病などの病気から発症する場合もあります。
1-2.愛犬の白内障の進行度合い
- 初発白内障・・・「水晶体」が少し濁っている状態
- 未熟白内障・・・濁っている部分が広がっている状態
- 成熟白内障・・・外見から飼い主がみてもわかる状態
- 過熟白内障・・・濁った水晶体が溶けて、一時的に透明に見える(重症)
この振動度合いは、1から4順に初期から末期になります。
1-2-1.成熟白内障
成熟白内障になると、愛犬の視力が低下し、かなり見えにくくなっている状態です。
- 普段はぶつからないものにぶつかる。
- 見えないことからの不安であまり動きたがらない。
1-2-2.過熟白内障
水晶体が溶け出しているので、かなり危険な状態です。
愛犬の視力はほとんどない状態です。
炎症を起こすと痛みを感じる場合もあり、
さらに白内障が進行すると「急性緑内障発作」を起こす場合があります。
1-2-2-1.急性緑内障発作
白内障が重症化し、目の中の圧力が当たっている状態を「急性緑内障発作」と言います。
- 主な症状
- 目の痛み
- 頭痛
- 吐き気
目が見えないのに痛みに耐えながら生活をすることは困難になるので、
視力が全くない場合は、痛みのストレスを考慮し、
目を手術でとってしまう方法があります。
目が取れた状態では、痛々しいなどの飼い主さんのストレスもありますので、
義眼を入れる場合もあります。
絶対に防げることではありませんが、
先天性の犬種や「目の色が少し白いかな?」など、
違和感を感じたらすぐに動物病院を受診してください。
白内障は予防が難しく、愛犬が白内障になっていることになかなか気がついてあげれない病気です。
普段のお散歩やお家の中で暗い部屋などを嫌がっている素振りがあったとき
念のため動物病院を受診することをおすすめします。
早期発見により、治療ができますので、愛犬からの小さなサインを見逃さないようにしてください!
2.白内障の治療

白内障は早期発見により治療ができる可能性が高くなる病気です。
愛犬の普段の様子で違和感を感じたら、すぐに動物病院を受診しましょう。
2-1.点眼薬(目薬)による治療はできるのか
目薬により進行を遅らせる方法があります。
しかし、根本的に改善はしない為、治療を行っているこにはなりません。
白内障の治療は手術を行うことが一般的です。
2-2.白内障の治療法
白内緒は目薬で症状の進行を送られることはできますが、治療を行うことだできません。
その為、治療を行うには、手術をする必要があります。
手術の内容は、白く濁ってしまった水晶体を取り除き、人工のレンズを水晶体の変わりに入れる手術になります。
白内障は早期発見ができれば、手術によりが、視力が回復する可能性が高くなります。
3.白内障の予防法と対策

今のところ白内障の予防法はありません。
ほとんどが遺伝や加齢による発症になります。
ただし、重症化する前に動物病院を受診することができれば、早い段階で症状の進行を遅らせることができます。
対策としては、愛犬の犬種が遺伝性の白内障を発症する可能性があるかをしっかりと確認し、愛犬の目の濁りや普段の行動をしっかりと確認し、不審な点があった場合は、獣医師に相談してみましょう。
4.白内障のまとめ

白内障は目の中のレンズの役割をしている「水晶体」が白く濁ってしまうん病気です。
症状が進行すると外見からも白く濁っていることが確認できますが、
早期発見が難しい病気になります。
白内障の症状が悪化すると、目の中の水晶体が溶け出し、
目の中の圧力(眼圧)が高まります。この状態を「急性緑内障発作」と言います。
緑内障が発症すると、愛犬の目はほとんど見えていない状態になります。
また、目の中の圧力が高まっているので、痛みや頭痛がある場合があり、愛犬に大きなストレスを与えます。
緑内障は手術により、眼球を取り除き、愛犬の痛みなどを取り除く場合があります。
目と撮ってしまうと、飼い主から見ると痛々しくてかわいそうと、飼い主のストレスにもなりますので、義眼を入れることもできます。
目の病気は視力を失う大変な病気です。
獣医師ではない飼い主が早期発見をすることは難しのですが、目からの情報意外に、普段の愛犬の行動を観察することで、予測することはできるかもしれません。
愛犬が、壁にぶつかったり、暗闇を怖がったりしている際は、動物病院の受診をおすすめします。
愛犬の小さなサインを見逃さないように、日頃からしっかりとコミュニケーションをとるようにしましょう!
しっかりとコミュニケーションを取れば、家族も愛犬も幸せで、普段の何気ない異変にも気がつくことができ、病気の早期発見にもつながります。
愛犬との日々にコニュニケーションを大切にし、
愛犬と幸せライフを送ってください。