夏になると家族みんなでスイカを食べることがありますよね。
そんな家族の中に愛犬もいると思います。
ついつい一緒に食べたいと思い、愛犬にスイカをあげると大変なことに!?
1.愛犬がスイカを食べてはいけない?

基本的にわんちゃんにスイカをあげることは問題ありません。
中には、「スイカアレルギー」のわんちゃんもいます。
スイカアレルギーのわんちゃんがスイカを食べると、「痒み・嘔吐・下痢など」の症状が出ますので、絶対食べてはいけません。
また、大量に与えるとわんちゃんのお腹を冷やすことになりますので、
おやつ程度の少量を与えるようにしてください。
それでは、「愛犬にスイカは要注意」とはなぜなのか?
2.「愛犬にスイカは要注意」となる理由
スイカは人間が食べる場合には、しっかりと咀嚼して食べます。
ですが、わんちゃんはあまり噛まずに食べます。
この噛まずに食べる。が大問題!
愛犬の命を奪う可能性もある危険につながります。
それは、噛まずに飲み込むことで、
スイカが胃まで到達せずに食堂に詰まってしまうことがあるからです。
スイカは先端の方は比較的柔らかいのですが、皮の方に行くにつれて硬くなります。
硬い部分は、食道で潰れることがなく、食堂で詰まるリスクを高めます。
例えば、人間が食べるサイズにカットしたスイカをわんちゃんにあげると、
「ぱくっ」と丸呑みしてしまいます。
丸呑みしたスイカは、食道の途中で引っ掛かりってしまうと、
わんちゃんにとって、恐ろしい結果になる可能性があります。
スイカはそれほど硬い食べ物という認識はありませんが、わんちゃんにあげる際は、小さくして与えてください。
これはリンゴやナシなど果物でも同じです。
これらの果物は明らかに硬いので、丸呑みさせる与え方はあまりしなと思いますが、注意してください。
3.スイカが食道に詰まるとどうなるのか

食道につまったスイカは、食道で消化されることなく長い時間止まります。
長時間止まるとどうなるのか。
愛犬の命に関わる結果につながります。
最悪の場合は、死んでしまう可能性もあります。
4.愛犬がスイカを食べて死んでしまう原因
スイカなどの大きな食べ物が食道に詰まると、食道の壁に負荷がかかります。
食道の内側は傷や圧力に弱く、長い時間負荷がかかると穴が空いてしまいます。
食道に穴が開くと、食道の中のものが食道外に流れ出し、心臓や肺などの重要な臓器に悪影響を及ぼします。
そうなってからの治療(手術)や合併症には死のリスクが高いものがあるので、
愛犬が死んでしまう可能性がとても高くなります。
5.愛犬の食道にスイカ(異物)が詰まったときの症状

- よだれが出る。
- 吐き気がある。
愛犬の食道に食べ物が詰まるケースは家族でも気が付きやすい場合が多いので、
こういった症状が出たら、すぐに動物病院を受診しましょう。
6.食道にスイカ(異物)が詰まったときの治療
- レントゲンで異物を確認する
- 内視鏡で異物を確認し取り除く。(食べ物の場合は胃へ押し込む)
など。
長い時間食道に圧力を与えていた場合は食道の内側が赤くなっている(鬱血)場合があります。
放置すると、食道炎を引き起こし、重大な後遺症を残す可能性があります。
7.愛犬とスイカを美味しく食べる為のまとめ

愛犬と一緒に何かを食べることは、飼い主の楽しみでもありますし、
愛犬との大切なコミュニケーションでもあります。
しかし、少し注意を怠ると、愛犬にとって重大な事故につながる可能性があります。
そういった事故の一つの例がスイカになります。
スイカは人間からすればそれほど硬い食べ物ではありませんが、愛犬にとっては硬い食べ物になります。
愛犬の飼い主さんならわかると思いますが、わ
んちゃんは咀嚼が下手くそで、ほどんど丸呑みです。
そういった愛犬の特性をしっかり理解し、一緒におやつを食べるときは、
小さく切って少しずつあげるようにしましょう。
また、スイカアレルギーというものもありますので、そういった面もしっかり注意してください。
愛犬とコミュニケーションをとることは、飼い主にとっても愛犬にとってもとても幸せなことです。
ですが、少し間違えると、死んでしまうことだってあるということを理解してください。
愛犬を家族に迎えるということは、
こういったことを日々知識として蓄え、常に愛犬を守るということです。
わんちゃんはとても弱い動物です。
大事な家族を守るために飼い主として
しっかりと知識をつけておきましょう。