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病気

犬の椎間板ヘルニアの症状や原因や予防方法から術後のリハビリについて

椎間板ヘルニアは人間に起きる病気でもあり、わんちゃんにも起きる病気です。

遺伝的に発症する場合や、日頃の生活環境が原因で発症する場合もあり、しっかりと知識をチェックしておく必要があります。

また、普段からの健康維持のための食事も大切です。

椎間板ヘルニアの予防には、しっかりとした食事と運動をとり、筋力をつけることも大切です。

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椎間板ヘルニアについて

椎間板ヘルニアの症状、治療法から予防法、術後のリハビリなどについて詳しくご説明します。

もくじ
  1. 1.椎間板ヘルニアとは
  2. 2.椎間板ヘルニアの症状
  3. 3.椎間板ヘルニアの原因
  4. 4.椎間板ヘルニアが疑われる症状
  5. 5.椎間板ヘルニアが他の病気等を誘発する場合がある
  6. 6.椎間板ヘルニアの手術に必要な検査
  7. 7.椎間板ヘルニアの治療椎間板ヘルニアの治療について
  8. 8.まとめ

1.椎間板ヘルニアとは

椎間板ヘルニアは、だけでの病気ではなく、犬の椎間板ヘルニアになります。

z発症の割合は、人間以上にかかる割合が高い病気なります。

椎間板ヘルニアとは

一体どのような病気なのか、

その治療法や予防法について、詳しく解説します。

椎間板ヘルニアの原因には加齢や遺伝が挙げられます。

1-1.「ヘルニア」という病気について

「ヘルニア」と聞くと、「椎間板ヘルニア」をイメージする方がいると思いますが、

「ヘルニア」=「椎間板ヘルニア」ではありません。

ヘルニアとは、体内にある臓器などが本来あるべき位置からずれてしまっている状態を言います。

椎間板ヘルニアとは、背骨の腰部の椎骨と椎骨の間でクッションの役割をしている軟骨(椎間板)が変性し、その一部だけが飛び出してしまっている状態のことを言います。

飛び出した椎間板(軟骨)の一部が脊髄を圧迫してる状態を「椎間板ヘルニア」と言います。

「突然発生するタイプ」と、「慢性的にじわじわと生じるタイプ」の二種類の発症タイプがあります。

2.椎間板ヘルニアの症状

椎間板はいろいろな箇所にあるため、それぞれの箇所でヘルニアが発生した場合症状が異なります。

2-1.首のヘルニア(頚椎椎間板ヘルニア)

主な症状

  • 手の痛み
  • しびれ
  • 動かしにくい
  • 力が入りにくい

などの症状があります。

首筋や肩甲骨の辺りが痛くなることもあります。

ヘルニアの大きさによって、

足がしびれたり

歩きにくくなる

これらの症状が出る可能性もあります。

2-2.腰のヘルニア(腰椎椎間板ヘルニア)

主な症状

  • お尻や足の痛み
  • しびれ
  • 動かしにくい
  • 力が入りにくい

などの症状があります。

特徴として、痛みやしびれは下半身に出ます。

お尻から太もも裏側の痛みがる場合「坐骨神経痛」と呼ばれます。

症状が出るタイミング

手足の症状より先に、首や腰の痛みだけを感じることがある。

急に症状が出ることもあれば、徐々に出ることもある。

ヘルニアにより、神経が非常に強く押されている場合は、おトイレが困難になることがあります。

2-3.椎間板ヘルニアの痛みのメカニズム

3つのメカニズムで神経に障害を生じることで痛みを感じます。

2-3-1.痛みのメカニズム1つ目

椎間板に体重の重さが加わり、椎間板が強く押され、飛び出した椎間板が後ろにある神経を圧迫する。

2-3-2.痛みのメカニズム2つ目

膨隆した靭帯や脱出髄核が、神経と線維性癒着を生じることで、神経のすべりが悪くなり、神経に引きつれやゆがみが起こる。

2-3-3.痛みのメカニズム3つ目

神経の周囲が充血炎症したり、神経の機能が低下しすることで、神経麻痺やしびれ等を生じている。

3.椎間板ヘルニアの原因

椎間板ヘルニアの原因として大きく分けて2つあります。

  • 先天的な形成異常(遺伝)
  • 椎間板の老化(加齢)

が発症の原因に関係していると言われています。

特に犬は、他の動物よりも「椎間板ヘルニア」にかかりやすいと言われている。

脊髄は、脳からの指令を全身に伝え、痛みなどの感覚情報を脳に伝える働きがあります。

成犬となる8歳~老犬になる10歳ほどがかかりやすいと言われています。

脊椎同士の間に椎間板があり、骨同士の衝突を防ぐ働きをしています。

椎間板は、線維輪と、髄核と呼ばれるゼリー状の組織からできています。

椎間板に圧力が加わると、拡散する髄核を弾力性のある線維輪が衝撃を吸収しているのです。

線維輪は、腹側よりも背側が薄く、断続的に負荷が与えられることで断裂しやすい状態になっています。

椎間板が破れてしまう原因として

  • 肥満
  • 老化
  • 外傷による負荷
  • 過激な運動

など

背骨に強い刺激が加わるような過激な運動や、無理に首を引っ張るような運動

頸椎(けいつい)に負担をかけることになります。

例えば、急な階段の上り下りを頻繁に行っていたり、ソファーやテーブルなどの高い位置からの飛び降りフローリングで滑りながら走る状態も、

頸椎に大きな負担を変えてしまいます。

その他の可能性

愛犬がとてもリラックスし体の力が抜けている状態から、急にびっくりして起き上がる行動も椎間板ヘルニアのリスクを高めます。

例として

来客が来た時のチャイムに驚いて起き上がる時など。

吠え癖のある愛犬の場合は、特に注意が必要になります。

3-1.遺伝的な原因

椎間板ヘルニアの原因として、遺伝的な原因も考えられます。

遺伝的な原因を持つ犬種

など

これらの犬種は「軟骨異栄養犬種」と言われています。

ミニチュア・ダックスフンドにおいては、症例数が増加傾向にあります。

コーギーやダックスフンドは足が短く胴が長いな為、他の犬種に比べて階段の上り下りの負担が大きいことや遺伝的に発症しやすいといわれています。

胴長の犬種に限らず、階段の上り下りは負担がかかります。

椎間板破れてしまうと、脊髄に向かって飛び出し、脊髄を圧迫してしまいます。

これが「椎間板ヘルニア」の原因です。

犬の体で「椎間板ヘルニア」が起こりやすい場所

  • 胸椎
  • 腰椎の移行部(背中)
  • 頚椎(首)

椎間板ヘルニアには

  • 「ハンセンI型(髄核脱出型)」
  • 「ハンセンII型(繊維輪突出型)」

があります。

3-1.ハンセンI型(髄核脱出型)

特にダックスフンドのような胴長短足な犬種に多く見られる症状です。

2歳くらいまでに椎間板が変形を起こして脱水し、ゼリー状の髄核が硬く変化します。

その為、椎間板は衝撃を吸収できなくなり、日常の動きが原因で負荷がかかり、髄核少しずつ傷つけられ、ヒビができます。

最終的にそのヒビが貫通すると、硬く変形した髄核が大きな塊となって外に飛び出してしまい、脊髄を圧迫することになる。

3-2.ハンセンII型(繊維輪突出型)

加齢により椎間板が変性を起こします。

成犬から老犬に多く起こり、慢性的に悪化します。

髄核が線維輪の中にとどまって、線維輪が徐々に分厚くなり、脊髄をゆっくりと圧迫する状態になります。

3-3.ハンセンI型(髄核脱出型)とハンセンII型(繊維輪突出型)の比較

ハンセンI型の場合

  • 元気に歩いていた犬が急に動かなくなってしまう。
  • 犬の行動にも変化が現れる。

ハンセンII型の場合

  • 症状に気づかずに生活を普通におこなっていることがある。
  • 緩やかであるため、病状が進行していることが分かりにくい。

3-4.椎間板ヘルニアの症状の発症位置と確率

基本的には背中のどの位置からでも発生します。

椎間板の位置は首から腰までの全ての背骨に埋まっているからです。

背中から腰にかけての発生が全体の85%で

第11胸椎から第3胸椎にかけての発生が75%と非常に高いです。

椎間板ヘルニアが発症しやすい場所は、椎間板がよく動く場所

  • 頸椎部(首)
  • 腰椎部(腰)

特に首に発症すると、痛みが激しい場合があります。

3-5.大型犬と小型犬の椎間板ヘルニア発症率について

大型犬や小型犬といった違いは、ほとんど関係していないと言われています。

小型犬は大型犬と比べて衝撃に弱いので骨折しやすいことは事実ですが、「椎間板ヘルニア」の発症には関係していないようです。

若年齢期でも椎間板ヘルニアを発症する犬種

など

小型犬に多く、3~7歳頃に突然発症することがあります。

また、遺伝的には問題がなく、椎間板ヘルニアを発症しやすい犬種もいます。

など

このように、「椎間板ヘルニア」は大型犬も含む多くの犬種に発症するリスクがあります。

遺伝の場合は回避することは難しいのですが、子犬の時からバランスの良い食事を心がけて、適度に運動をしておくことで、椎間板ヘルニアの発症リスクを下げることができます。

バランスの良い食事
愛犬の健康維持

基本的には、良いドックフードを選ぶことが大切になりますので、是非ドッグフードの選定をしっかりと行ってあげてください。

肥満は、足腰への負担が大きくなります。

また、腰に負担がかかり、椎間板ヘルニアが発症するリスクが高まります。

肥満により、運動が苦手になり、筋力が落ちるなど悪循環が発生します。

他の病気にもかかりやすくなる危険性もあります。

肥満の確認方法

犬の背中に手を当てて背骨が確認できなければ肥満の疑いがあります。

ただ、個体差もありますので、獣医師さんに相談し、必要であればダイエットをするなど、できるだけスリムな体型を維持するように管理してあげると良いと思います。

愛犬の健康チェックについては、こちらでご紹介しています。

二本足で立たせるなどのような無理な姿勢をとらせないよう注意してください。

抱っこする時、両腋の下に手を入れるようにしてください。

縦抱きは、背中に負担がかかる為、できるだけ避けるようにしましょう。

3-6.正しい抱っこの方法

愛犬の首の下とおしりの下の四肢の間に腕を通して、床と背中が平行に近くなるような状態で持ち上げます。

片手は犬の胸の前あたりで支え、もう片方の手や腕で腰を支えます。

3-7.キャリーケースの使用方法

移動の際にキャリーケースを使用する場合は、地面が硬く、安定していることと、、中でお座りができることが大切です。

3-8.生活環境

愛犬のヘルニアのリスクを下げるには、生活環境を整えてあげることがとても大切になります。

フローリングは、ツルツルと滑りやすく犬が足腰を痛めやすい原因になります。

対策として、カーペットやマットを敷いたり、滑り止めワックスを塗ったりすることです。

犬が滑りにくい環境を作ってあげることをすすめします。

愛犬の肉球まわりの毛をこまめにカットすることもとても大切な予防法になります。

肉球の周りの毛により、フローリングを滑りながら走り回る結果、椎間板ヘルニアの発症リスクを高めてしまいます。

犬にとって後ろ足で立ち上がることは、腰にかなりの負担をかけてしまいます。

ベッドやソファ、階段などの段差がある場所は小さい時から登らないようにしつけことも予防策になります。

どうしても登る必要がある場合は、スロープや踏台などを使用し、愛犬に負担負担がかからないような工夫をすることが大切です。

4.椎間板ヘルニアが疑われる症状

聴診器で女医さんに診察を受けている不安そうな犬

腰椎部の椎間板がヘルニアになったら

最初に、後肢に麻痺が出でます。

頚椎部の椎間板がヘルニアになったら前肢に麻痺が現れます。

  • 肢をひきずるように歩く歩行異常
  • ソファや階段の登り降りを嫌がる。自分から登らなくなる。
  • 抱き上げると「キャン」と鳴き痛
  • 動くことを嫌がる
  • 背中を丸めてじっと動かないようにしている
  • 長時間の散歩を嫌がる

などの様子が見られた場合には椎間板ヘルニアの可能性があります。

麻痺している肢は触っても痛がりません。

背中などの患部を触ると痛がることがあります。

そのような場合は椎間板がずれている可能性も疑う必要があります。

椎間板ヘルニアは、麻痺がひどくならない(早期)に治療すれば治ることがあります。

ですが、

神経細胞が壊死してしまうと手遅れになり、治らなくなります。

どのような病気についても基本的になことは、早期発見から早期治療です。

手遅れにならないように、普段から愛犬とのスキンシップをしっかりと行い、少しでもおかしいと思ったら、すぐに動物病院を受診することが大切です。

5.椎間板ヘルニアが他の病気等を誘発する場合がある

椎間板ヘルニアになると、麻痺している肢に傷ができて外傷になったり、排泄のコントロールできず、常に尿で濡れたような状態になってそこから皮膚炎になったり、膀胱炎なってしまうこともあります。

5-1.進行性脊髄軟化症とは

進行性脊髄軟化症とは、背中の神経が壊死して広がっていき、最終的には呼吸など生命維持に大切な機能に影響が出て、命に関わる病気です。

発症の割合は、椎間板ヘルニアの5%前後と言われています。

6.椎間板ヘルニアの手術に必要な検査

困っている犬

椎間板ヘルニアの手術を行う前には、検査が必要になります。

椎間板ヘルニアが疑われる症例の検査

  • 触診
  • 問診
  • 血液検査
  • スクリーニング検査
  • 神経学的検査(打診などで反社反応などを測定する)
  • 造影レントゲン検査(画像診断)
  • CT検査(画像診断)
  • MRI検査(画像診断)

などがあります。

椎間板ヘルニア以外の病気の可能性ありますので、そういった場合には、MRI検査が有効になります。

椎間板ヘルニアのみの治療と診断が目的の場合は、CT検査を行います。

その他の病気が原因の可能性もありますので、MRI検査をおすすめします。

単純レントゲン検査だけで十分な診断することはできません。

レントゲンでは椎間板や脊髄神経が写らないからです。

飛び出した椎間板が脊髄神経を圧迫している状態を確認できないと、適切な治療が行えません。

ただし、レントゲン検査でが、その他の病気である、「椎間板脊髄炎」「骨折」「腫瘍」などを確認することができます。

それらを確認した後に、「脊髄造影検査」を行います

脊髄造影検査とは、腰骨に針を刺して造影剤を注入し、レントゲン確認できなかった「脊髄神経」を見えるようにする検査です。

しかし、脊髄神経が広い範囲で腫れていたり、軟化をおこしている場合は、MRI検査を行い、場所の確認や神経の状態の確認します。

MRIなどの画像検査を受ける場合は動かず「じっとしてる」ことが重要です。

犬は動かないでじっとしていることが難しいので、全身麻酔を行います。

6-1.手術の為に必要な入院期間

椎間板ヘルニアになった場合でも、手術が必ず必要と言うわけではありません。

症状の度合いによって変わります。

6-1-1.症状が軽度の場合

入院の必要はなく、通院でレーザー照射により、治療します。

6-1-2.症状が中度の場合

  • 足がもつれて上手く歩けない。
  • 自力で排尿ができない

などのような椎間板ヘルニアの場合は、3~4日間の入院が必要になります。

入院中は絶対安静にして椎間板ヘルニアの箇所に毎日レーザーを照射で治療を行います。

退院後もレーザー療法を行い、3週間程度で通常は治療終了となり、麻痺が残るようであれば、リハビリを継続します。

6-1-3.症状が重度の場合

足に全く力が入らない、麻痺している、排尿も全く自力でできないなどの重度な椎間板ヘルニアの場合、手術が必要となります。

手術をして早急に圧迫している椎間板物質を取り除かないといけません。手術は、麻痺の症状がみられてから、72時間以内に実施することが望ましいようです。

72時間を過ぎると、脊髄神経が壊滅し、手遅れとなってしまうことも多いのです。

椎間板ヘルニアの手術はヘルニア自体の原因を治療する根治治療で、手術自体が効果的な犬ならば、手術後症状の改善が見られます。

その為の入院に必要な期間は病院ごとに違い、犬の経過や性格によっても違ってきます。ただ、目安となる期間は4日~7日くらいとされます。

長くても1週間程度と覚えておくと良いと思います。

この入院の間、術後の出血等に注意しながら経過を診ていき、状態が良くなっていれば早い段階でリハビリを開始する事ができます。

抜糸は退院後、指定された日数で外来を受診し、創部の確認をしながら行ってくれます。

7.椎間板ヘルニアの治療椎間板ヘルニアの治療について

椎間板ヘルニアの治療には

  • 内科的治療
  • 外科的治療

2パターンがあります。

7-1.内科的治療

レントゲン検査だけ、もしくは検査を行わずに、痛みや軽度の歩行異常などから「仮診断」で椎間板ヘルニアが疑われるような軽度である場合は、通院による治療が可能であれば、まず内科的治療を行います。

鎮痛剤などの投薬と安静にするによって改善を図るという治療です。

このような場合、炎症を抑え、神経の腫れを軽減させるため、プレドニゾロン等の副腎皮質ステロイド薬や各種の非ステロイド系抗炎症薬が選択されます。

症状の程度によっては、その他に中枢性鎮痛薬(脳内で痛みを遮断する薬)や筋弛緩薬(痛みで緊張した筋肉を緩める薬)などを組み合わせて使用することもあります。

また、痛みが慢性化したり、繰り返し発症する場合は、「神経障害性疼痛」を和らげる薬や、慢性痛やしびれを改善する薬を用いることもあります。

補助薬としてビタミンB12を含む複合ビタミン剤を使用することもあります。

投薬の他に、レーザー治療も多く行われています。

レーザー光には痛みと炎症を緩和し、創傷治癒を早める効果があります。

一箇所につき30秒~5分程度の治療を、週1~2回程度一定期間続ける必要がありますが、1~5回の治療で効果が現れてくる事が多く、薬の副作用等の心配もありません。

椎間板ヘルニアへのレーザー治療は、レーザー光を外部から照射することで症状を緩和させる「セラピー治療」とX線透視下で細い針を椎間板に刺し、髄核に直接照射する「PLDD治療」があります。

「セラピー治療」は、麻酔不要で5分程度の治療となり、週2回程度で一定期間続ける必要があります。

ただ、痛みや炎症を緩和させているだけなので再発してしまう事も多く、椎間板ヘルニアが根治するとはなりません。体への負担の少ない治療である事が最大の利点です。

「PLDD治療」は、椎間板の中心にある髄核という部分にレーザーを照射して蒸散し、減圧をおこなう治療で、髄核にレーザーを照射するために針は刺しますが、切開などの傷は作らず、非常に負担は少なく済みます。

全身麻酔下で30分程度1回だけの治療です。

1週間程度で効果が現れてきます。再発の可能性も低く、複数の椎間板を一度に治療する事も可能です。最近では予防目的にも使用され始めています。

骨を削らないので手術よりは体への負担が少ないのですが、適応をしっかりと見定める必要があります。

内科的治療は椎間板自体を治すイメージというよりは、痛みをできるだけ緩和させ、軽減させてあげることで骨髄の機能回復を待つような治療になります。

7-2.外科的治療

症状が重度である場合は、内科療法での治癒を期待することはとても困難になります。

「椎間板ヘルニア」によって圧迫された脊髄神経は、72時間以内に圧迫状態を取り除くことができない場合、元気な時のように機能を回復することはできません。

これは、外科手術を行ったとしても回復することはできません。

症状が重度の状態

愛犬の手足に全く力が入らず「ぶらーん」となっている状態です。

回復の可能性があるのは、この状態になってから、72時間(3日)以内に手術を行うことです。

この72時間を過ぎると、手術をしたとしても、神経の麻痺が残ってしまう場合が多くなります。

根治するためには、突出した椎間板を摘出する外科手術を行います。

手術後はリハビリや針治療などを行います。

筋肉量の低下や関節の拘縮などで運動能力が低下してしまうと治療後の治回復が遅れてしまったり、障害が残ってしまう可能性もあります。

手術後は、リハビリなどの適切な対応が必要になります。

7-3.愛犬が椎間板ヘルニアになってしまった場合

愛犬が椎間板ヘルニアと診断された場合、飼い主はどのようなことに注意が必要なのか。

それは、飛び出てしまった椎間板が脊髄を圧迫しないように、愛犬の腰への負担を極力減らすように工夫してあげることが大切です。

また動物病院で獣医師の先生にしっかりと指示をもらい、飼い主の方は獣医師さんの指示に従って、適切に対応することが大切になります。

7-2-1.「安静療法」

症状の度合いにもよりますが、「安静療法」とはとても積極的に安静を必要とします。

「安静治療」時の禁止事項

  • 運動
  • 散歩
  • 排せつ時もゲージの中

など

とにかく、愛犬が動かないように安静にすることが大切になります。

個人的には、抱っこも避けるべきではないかと思います。

椎間板が回復する期間は、4週間から6週間ほどかかります。

その間は、「絶対に安静」が大切になります。

なので、自宅での「絶対に安静」が難しい場合は、入院するなどの検討も必要があります。

7-2-1-1.自宅での安静治療の注意点

安静治療中は、運動が制限されています。なのに、食事量は変わらないとなると、体重の増加が心配されます。

健康な愛犬の場合は、肥満の対処方として運動がありますが、「安静治療」中は運動ができませんので、こまめに体重測定を行い、ドッグフードの量をしっかりと調節してあげることが大切です。

体重が増えることで、背骨や腰への負担が大きくなるので、注意が必要です。

場合によっては、「再発」してしまう危険性もあります。

椎間板ヘルニアという病気は、一時的に症状が回復したとしても、激しい運動や極端な肥満状態などが原因で再発する可能性があります。

7-3.治療後、術後に気を付けること(リハビリ)

再発を防ぐためには、治療後の体調管理がとても大切です。

もっとも大切なのが、体重管理です。

体重の増加による肥満は、背骨や腰に大きな負担を掛けてしまいます。

適度な運動で筋肉も維持しながら体重管理することが大切です。

運動をする際は、背骨に負担がかかる運動は避ける必要があります。

  • ジャンプ
  • くるくる回る
  • 階段を上がる
  • 段差から飛び降りる

など

状態が安定していれば、お散歩が一番大切になります。

段差のない場所を選び、ゆっくりと歩くようにします。

お散歩の時間も10~15分程度にします。

短時間のお散歩を1日に2~3回行うと体への負担が少なく適度な運動を行うことができます。

7-3-1.室内環境(生活環境)にも注意

犬の足はフローリングでとても滑りやすいです。

足の裏の毛をしっかりと除去したとしても、滑ってしまいます。

愛犬が走り回って止まろうとする時や曲がろうよする時など、足が滑らないように力を入れてしまうため、変な方向に力がかかり、前足や首に大きな負担がかかります。

  • 「跳ばせない」
  • 「滑らせない」

ポイントに環境を整えてあげましょう。

飛ばないようにする対処法として、まずは「座って待つ」ことをしっかりと覚えさせます。

愛犬が興奮してしまった時は、『お座り』などの指示を出して、落ち着かせてあげられるように「しつけ」をすることが大切です。

どうしても落ち着かない時は、抱っこしてあげることも対処法の一つですが、持ち上げる際は、しっかりと腰、背骨への負担を考慮した方法で抱っこしてあげてください。

生活環境の気温にも注意が必要です。

特に冬場は、お散歩の時などは腰を冷やさないようにお洋服や腹巻などで寒さから腰や背骨を守ってあげてください。

椎間板ヘルニアを患っていると、神経の動きも弱くなることから、お腹の動きも悪くなり、便秘がちになったり、ガスがたまりやすくなります。

そのような不快な症状を緩和してあげるためにも、温めてあげることはとても大切です。

ホットパックや温めたタオル、温灸、マッサージなど主治医の先生に相談して適切に行ってあげると、痛みを和らげたり、お腹の動きを良くする効果が期待できると思います。

7-4.椎間板ヘルニアの犬の抱っこの方法

椎間板ヘルニアを患っている犬に対して、抱っこする場合は、腰などへの負担をかけないように適切な抱っこの方法で抱っこしてあげてください。

人間の赤ちゃんに「高い、高い」するときのように、犬の脇に手を入れて抱き上げたり、しっぽを引っ張ったりすることはとても危険です。

犬の腰部分全体を包み込むように、飼い主さんの体をしっかりと密着させて、安定感のある抱っこをしてあげてください。

また、リードや首輪の選択も気を付けましょう。

特に、頸部のヘルニアを患っている犬には首の痛みがありますので、お散歩の時などに、首輪とリードで引っ張ってしまうと、悪化させてしまう危険性があります。

そのため、首輪タイプではなく、胴輪タイプのものを選ぶか、首輪の他にハーネスを装着してハーネスの方にリードを繋ぎましょう。

とっさにリードを強く引っ張ってしまった時でも首に負担がかかることがないため安心です。椎間板ヘルニアの犬にとって、「肥満」は大敵です。

8.まとめ

犬が芝生の上で立っている

椎間板ヘルニアを早期発見と早期の治療がとても大切になります。

椎間板ヘルニアは人間では有名ですが、犬を飼っている人の3分の1が、犬の椎間板ヘルニアについては、知識があまりなく知名度が低い状態です。

愛犬の様子におかしいなと感じた場合は、すぐに動物で検査を受け、早期発見をすることで、治ることもあります。

椎間板ヘルニアは病気の中でも緊急性が高い病気です。

飼い主さんが普段の愛犬の状態をしっかり観察することや、椎間板ヘルニアについての、正しい知識と適切な対応が必要になります。

飼い主さんの的確に判断し、「早期発見」「早期治療」することができれば、回復する可能性が十分にある病気です。

椎間板ヘルニアに初期症状が似ている病気で、「進行型脊髄軟化症」があります。

この病気になってしまうと、短い時間で愛犬が死に至ってしまうことがあるとても恐ろしい病気です。

そのため、椎間板ヘルニアの初期症状をしっかりと理解し、早期発見・早期治療はとても大切になるのです。

愛犬は喋ることができないので、飼い主さんが普段のスキンシップを通してしっかりと愛犬の健康状態をチェックすることが大切です。

これにより、愛犬の大切な命を守ることができます。

ほんのわずかでも異変にも気が付けるように、日々の愛犬とのスキンシップを大切にし、愛犬の体の状態を細かく観察するようにしてください。

術後は、しっかりとリハビリを行い、自宅では難しい場合は、動物病院に相談をするなどしっかりと対応することが大切です。

愛犬の健康維持におすすめのドッグフード

愛犬の健康維持

 

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